第18章 義勇の切り札〜冨岡義勇 時透無一郎【強R18】
指は透明な液と共に赤い血もついていた。義勇は月のものが来たのだとすぐにわかった。
子を作ることが最後の切り札だと思っていたのに…。
義勇が気を取られている間に
ゆきは、はって義勇から離れた。義勇はそれを簡単に背中から押さえつけ後ろから胸を触り始めた、
背中を口で愛撫してきていくつかの跡を付けた。
ゆきが暴れる手を背後から片手で押さえつけた。後ろから耳元で囁く。「さっき触って分かったが月のものがきたみたいだ、子はまだ出来てない」
ゆきの抵抗が止まった。「良かったぁ」
その場に力無くペタンと倒れた。
「まだ終わってないぞ?」義勇がゆきに手を伸ばした時に外から物音がした。
義勇の目つきが変わる。側においてあった刀に手を置く。
「もう鬼の気配はないけどこちらから音がしたと思ったんですがね。」
「こちらは何もない行こう」
他の隊士の声だった。応援に他の隊士もここに来ていたようだった。
「し、師範他の隊士にこんなところ見られたら大変です、もう辞めましょう」
義勇もそう思いお互い隊服の乱れを直した。
また足音が近づいてきた。
「柱そちらには鬼はいませんでした」
「僕は鬼を探してるんじゃない。煩いから付いてこないで」
無一郎の声だった。
義勇が急にゆきの手を引いて戸の外に出た。
「冨岡さん?」
無一郎は、後ろにいるゆきにも気づいた。
「鬼の頚は切った」
無一郎は、義勇の後ろのゆきの隊服のボタンがいくつは外れてなくなってる事に気づいた。
「む、無一郎くんが来てるので一緒に帰ってもいいですか?」
義勇は仕方なく握っていた手を離した。
「ああ」
ゆきは、慌てて無一郎の近くに移動した。
「冨岡さん後は隠が作業してくれるので、僕達は退きますね」
無一郎が無表情でそれだけ言いゆきを連れていった。
無一郎は黙って力強くゆきの手を引いて屋敷まで走り続けた。
無一郎はゆきの隊服のボタンがいくつか外れて乱れている事が気になって仕方なかった。