第15章 俺のもの、僕のもの 冨岡義勇【R18強】時透無一郎【R18】
「んっ…」ゆきは力を込めて義勇を押し退けた。
「もう、辞めましょう。」義勇は、退かなかった。
思わず逃げ出そうとしたゆきの足を引っ張り、自分の側に移動させて上から片手で、ゆきの両手を簡単に拘束した。
「俺のものだ。時透に譲りたくない」
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部屋にはゆきの喘ぎ声が響く。義勇の本気の力にかなうはずもなく、何度も突かれる。離れられない事実を作りたくて義勇は、何度もゆきの中に出した。
そして囁く「ゆき…好きだ。」
そしてまた突かれる。
そしてまた私の中で義勇さんが果てる。温かいドロっとしたものが中に放たれる。
「師範…やめてください」
そんな言葉は届かず、すぐにまた行為が始まる。
何回目だろう…。また突かれている。もうこれ以上中に出さないでほしい…
「ぎ、義勇さん、やめ、赤ちゃんできちゃう…」
その言葉を聞き義勇はますます強く突いてきて中に出した。
「俺のものだ。ゆき好きだ。」
今さら愛の言葉をずっと囁いてくる。頭がぐちゃぐちゃになる。
力に抑え込まれ逃げられない…。
義勇さんの愛も痛いくらい伝わってくる。ここ吉原で私達は、何度も何度も交わった。
義勇は、今までで口下手で伝えきれなかった愛をこの一晩でこれでもかと言うほどゆきの中に注ぎ込んだ。
息があがり動けなくなったゆきに義勇は言った。
「今夜の事は謝らない。話すことが嫌いな俺はこうやってしか愛情表現できない。何度も言ったが好きなんだ。時透に譲りたくない。」
側においてあった浴衣をゆきに羽織らしてあげた。
「体を汚してしまった。風呂に入ってこい。」
ゆきは、黙って振らつきながら部屋を出て行った。
俺は、ゆきに出会い閉ざしていた心が、少しほんの少しだけ楽になったように感じれていた。
悲しい過去もお前といると楽になったんだ。
だから、、、。一緒に居て欲しいんだ。