第6章 君の面影〜冨岡義勇、時透無一郎【R18強】
義勇が引戸を開こうとした手をしのぶはしっかり握った。
義勇の耳元で
『こちらも同じ事をしてみませんか?』
義勇は一瞬で固まった。
二人が見詰めあってる間にも、引戸の中の二人は熱くなってきているのがわかった。
バタバタ音もする。
義勇の唇に、しのぶの唇が重なる瞬間引戸が開いてゆきが飛び出してきた。
隊服は、乱れて涙をいっぱい溜めていた。
ゆきの目の前に広がった光景は、口づけする寸前の義勇としのぶだった。
ゆきの後から隊服を整えながら出てきた無一郎も一瞬固まった。
ゆきはそのまま走って行った。
「冨岡さんお二人はそんな関係だったんですね。ふーん」
無一郎は、乱れた髪を少し直してゆきを追いかけた。
さっきのは何?義勇さんとしのぶさんってそんな関係だったの?確かにいつもしのぶさんは義勇さんに絡んだりしてたし…じゃあ私は、何だったの?昨日のは何だったの?ひどいよ…
ゆきは泣きながら産屋敷邸を飛び出した…。
どれだけ走ったのだろう、急に後ろから抱きしめられた。
長い髪が私の腕に触れた。
「もう夜だから1人で、うろうろすると危ないよ。」
振り向くと無一郎だった。
「僕も正直驚いたよ。まさか冨岡さんと胡蝶さんがあんな関係だったとは…悲しい?ニ人の関係を知って」
無一郎の顔を見るとまた自然と涙が溢れてきた。
「うぁ〜ん…」
無一郎にゆきが、ぎゅっと抱きついた。突然の事で無一郎も驚き、子供みたいに泣いてるゆきの背中をトントンしてあげた。
ゆきが無一郎に、ぎゅっと抱きついてきた拍子に
「おっと…」
無一郎は尻もちをついてしまった。
しばらく泣き止みそうにないのでそのままの体勢でいつまでも、髪を撫でて背中をさすってあげた。
僕は、今とっても幸せ…だってあんなに求めてた君が腕の中にいるから。
僕なら絶対傷つけない。まだみんなに子供だとか言われるけど早く言われないようになりたい。
君の面影を追っていたこの数日間が辛すぎた…。
「好きだよ…」
泣いているゆきは反応はない…それでもいいんだ…
さらにぎゅっと強く胸に抱きながら…囁いた。
「好きだ…ゆき…」