第6章 君の面影〜冨岡義勇、時透無一郎【R18強】
お屋敷様も席を外され、個々が雑談をするなか無一郎はゆきの元に向かった。
「あっちの部屋で話そう。」
義勇が無一郎の前に立ちはだかった。
「ダメだ」
それに胡蝶が口を挟んだ。
「冨岡さん私冨岡さんにお話があるので、来てもらえます~」
義勇が気を取られてる間に、ゆきは無一郎に連れていかれていた。
「胡蝶!」
「何怒ってるんですか?時透君のやつれた顔見ましたか?」
「見てない」
「まぁ。時透君からゆきさんを取り上げておいてひどいですね」
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真っ暗な物置部屋に無一郎はゆきを連れていった。
いきなりぎゅっと抱きしめた。
「はぁ、、、安心するな。」
「し、師範?」
「師範?ぼくの事もう一度師範にしてくれる?」
「そ、それは、、、」
「は、離してください///」
「なんで、僕に何の断りもなく冨岡さんの継子になったの?」
答えられなくて、ゆきは無一郎の腕の中から抜け出そうとした。
その時ふいに唇を奪われた。
「んん///」
義勇さんとは違うぎこちない口づけ。
「はっ、やっやめ…し、しはんっ」
抵抗するも全然敵わない。引戸すぐ隣で柱達の話し声がする。
あまりバタバタすると聞こえそうだ。無一郎が耳元で囁いてきた。
「声だしたり音出したら間違いなくみんなに気ずかれちゃうよ。」
義勇さんとしのぶさんの声も聞こえる。
無一郎は、今度は隊服に手をかけてきた。『辞めてください。何するんですか?』
『帰って来てよ、、、夜も眠れないんだ』
胸元を開くと昨夜の情事の後が鎖骨に胸に沢山残っていた。
『毎晩寝るときに、ゆきは今抱かれてるのかな?って考えると気が狂いそうになって寝れないんだ』
ゆきの心臓がぎゅっといたくなった。
引戸の隣では、依然と義勇としのぶの話し声が聞こえる。
ゆきは声を押し殺し無一郎にされるがままになっていた。
声が漏れそうになると無一郎が優しく口をふさいだ。
だが、そんな気配に義勇もしのぶも気付いていた。