第5章 情が消える時〜時透無一郎、冨岡義勇
いつものキツイ無一郎ではないのでゆきは動揺していた。
無一郎の顔がゆっくりと近づいてくる。唇がふれそうな瞬間に顔を逸らした。
「いや?」
すごく、切ない悲しい目で見てくる。またゆっくりと近づいてきた。
いつもの強引さがないので逆に固まって動けない。
二人の唇が、触れ合った。
無一郎がゆきの背中に手を這わす。そのままゆっくりと倒れていった。
「この前は本当にごめんね。痛かったよね。僕、、、その初めてで、恥ずかしいんだけど…」
無一郎は、顔を真っ赤にしてすごく恥ずかしそうにしている。
「止まらなくて、、、自分のものにゆきをしたかった。ごめんね」
こんなに、素直に謝られたらもう無理だよ、、、。
どうしよう
どんどん師範が私の服を脱がしてくる。
また私はこのまま師範と、、、。
でも、大切なものを扱うように師範は私に触れている。
拒めない、、、。
義勇さんの顔が頭によぎる。
やっぱり無理と思い、押し退けようとした瞬間耳元で囁かれた。
「好きだよ」
えっ…?師範が…私を…
頭が真っ白になった。
師範は、私が好き…?