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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第36章 逢引と移り香〜時透無一郎 冨岡義勇


道のど真ん中で、義勇はゆきを後から抱きしめた。

「ぎ、義勇さん!?やめてください!こんな所で」

もがくが、まったく緩めてくれない。

「他の隊士達も朝は任務の為に移動中ですよ?見られたらどうするんですか?」

すると義勇は、ゆきを小脇に抱きかかえ屋敷の門を潜り中へ入って行った。

玄関の戸を開き中へ入り戸を閉めた。

「此処ならいいのか?」

今度は、ゆきを正面から抱きしめた。

「ちょっと、どうしちゃったんですか?今日は…」

義勇はゆきの首筋に顔を埋めながら口を開いた。

「きちんと秘密は守った。俺だって褒美が欲しい」

ゆきが、後退りするが義勇はどんどん攻めてくる。

「抱きしめてほしい…」

ゆきは、戸惑ったが数日前に都合良く義勇に泣きついた事を気にしていた。
義勇さんの気持ちを、利用してしまった…

ゆきの腕がゆっくり動き義勇の背中に回った。
力無く背中に添えるだけにした。

「もっときつくして欲しい」

義勇さんが、すごく切なく悲しそうな顔で見てくる…

ゆきは、ぎゅっと義勇にしがみついた。

義勇は、目を閉じてゆきの事をもっと強く抱きしめた。


〜〜〜  

一方

無一郎の屋敷に、炭治郎が来ていた。

「炭治郎、昨日はありがとう…。凛の事も実家に連れて行って貰って何て御礼を言えばいいのか…」

「時透くん 気にしないで」

「それで、凛はどんな様子だった?」

「うん…。泣きじゃくって大変だったよ」

「そうか…やっぱり泣いたのか…」

炭治郎は、少し迷ったが無一郎に言った。

「時透くんは多分すごくあの凛って子の事を好きなんだと思う」

無一郎は、驚いた表情をした

「好きではないよ。ただ単純に落ち着くだけ一緒に居て楽なだけ。ドキドキするのはゆきだよ」

「いや…時透くんから凛の事が好きだって匂いがしたもんで…間違いかな?怪我したから鼻の効きがおかしくなったかな?」

僕が凛の事が好きだって…?何それ?昨日気付いたんだよゆきの大切さが…
なのに…炭治郎なんで昨日も今日も変な事を言うの?

「時透くんごめんね惑わすような話をしてしまい。」

「いや、いいんだ。ありがとう炭治郎…」







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