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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第28章 不死川実弥と冨岡義勇〜不死川実弥 冨岡義勇【R18】


「いっぱい食えよお前もう少し太れ!」

不死川さんがご飯を、沢山ご馳走してくれている。

   「美味しいです!」

「あの、ごめんなこの前…ちょっと魔が差してお前に…」

ゆきは、記憶を無くしている時に屋敷に置いてもらった最後の夜の事を思い出した。
顔が火照っていくのがわかった。

   「き、気にしてないです…。」

「そうか…もっと食え!」

不死川の目つきが急に変わった。ゆきが不思議に思い不死川の目線の先の自分の後ろを見た。

   「し、師範!?」

義勇が立っていた。

「なんだよ?冨岡」

義勇は、黙ってゆきの隣の席に腰掛けた。

「俺も一緒に食事していいか?」

不死川は、すごく嫌そうな顔をした。断ろうとしようとした瞬間

   「不死川さん師範もいいですか?」

ゆきが可愛らしい顔でそう言うものだから不死川は、すごく嫌だったけど折れた。

「そうだ冨岡、今日はお館様に何か用だったのか?」

義勇は、飲み物をそっと置いてゆきの顔を見た。

「お館様に婚約を解消して欲しいと申し出た。お館様も承知してくださった。」

ゆきは、本当にすぐにお館様に頼みに行ったことに驚いた。

「お前何で解消なんか…」

  「俺はゆきが好きなんだ」

不死川もゆきも、同時に箸を落とした。

義勇さん…不死川さんの前でいったい何を言うの?不死川さんも気まずくなってるし…。私もすごく気まずい…。

「でもゆきは、俺の予想するところ時透と良い仲じゃないのか?」

ゆきは、真っ赤になって不死川の隣りに移動して座った。

「な、な、な、何でそんな事知ってるんですか?」

「時透の態度とか言動でわかったな。あいつガキだから分かりやすい」

義勇が、じーっと不死川を見ていた。

   「なんだぁ?冨岡?」

「俺はわからないか?」

   「はっ?」

義勇さんいったいどうしちゃったんだろう?これ以上ちょっと不死川さんに色々言われたくないな…。

「不死川さんそろそろ帰りましょう」

ゆきが不死川の袖をグイグイ引っ張った。

「そうだな帰るか」

不死川がお代を払いに行ってる間に義勇に手を引かれてゆきは店の外に連れて行かれた。







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