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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第27章 刀鍛冶の里〜「義勇さん」 時透無一郎【R18】


「無一郎くんやっぱり不死川さんの屋敷より無一郎くんの屋敷で一人で居ます。」

無一郎は、ゆきに抱きついた。義勇も目の前でその光景を見ている。

「ど、どうしたんですか?無一郎くん?」

  「不死川さんの屋敷に行ってね。命令だよ」

「でも…」

無一郎に、不死川さんに襲われかけた事は言ってないので聞き入れてもらえそうになかった。

  「言う事聞かないと冨岡さんの前で口づけするよ」

「わかりました。」

  「即答だね」

無一郎は、無表情でゆきから離れた。そして義勇の方へ歩み寄った。

「冨岡さん、僕が里にいる間にゆきに触れないで下さいね。」

義勇も、涼しい顔で答えた。

「それは約束しない。俺の自由だ」

ゆきは、二人が何を話しているか聞こえなかった。

義勇がこちらを見て手招きしてきた。

「帰るぞ」

「はい!師範」

後ろでじっと見ている無一郎に手を振った。相変わらず無表情だが、振り返してくれた。

そして、私と義勇さんは刀鍛冶の里を後にした。


帰りの道中も隠の案内なので、義勇とは別々になった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして義勇は、その足でお館様の元へ向かったのであった。


義勇は、お館様に全て話した。婚約を解消して欲しいこと。ゆきの事を想っていること全て話した。

するとお館様は、義勇が嫌な気持ちのまま婚約者と夫婦になるのは、先方に失礼だと言う事で話を付けてくださる事になった。

産屋敷邸の廊下で、不死川に会った。

「不死川」

「何だ冨岡かぁ」

「不死川の屋敷で時透が戻るまでゆきを預かるらしいな」

「あ、ああ。」

「大事な継子だ。大切に扱って欲しい…」

「お前に指図される覚えはねぇ」

不死川はそう言い残して自分の屋敷に戻って行った。


屋敷には、すでにゆきが到着していた。

「あっ、お久し振りです…不死川さん」

久しぶりのゆきの姿だった。やっぱり可愛い…。
冨岡が可愛がる気持ちがわかる。

「不死川さん?」

  「おっ!おう、久しぶりだな時透が戻るまでゆっくりしていけ」

「ご迷惑おかけします」

迷惑なんかじゃねーよ。むしろ嬉しい。

「今日は、うまいもん食わしてやる。街にでるぞ」

不死川は、ゆきをとても気に入っていた。
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