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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎、冨岡義勇★R18

第25章 刀鍛冶の里〜無一郎の到着 時透無一郎 冨岡義勇【R18】


「まだ着かないの?」

「時透様どうか耳栓と目隠しを外さないでください。」

「僕が背負って走るほうが速いと思うけど」

「刀鍛冶の里は柱様でも場所を把握されるのは不味いので暫し辛抱を。」

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ゆきは、部屋に戻り義勇に買ってもらった手鏡を見つめていた。

私はずっと義勇さんだけが好きだったんだよね?だけどさっき頭に浮かんだ時透さんの『ゆき好きだ』は何だったの。私が今まで体を重ねたのは義勇さんだけだよね、、、。

廊下で誰かの足音が止まった。

義勇さん?もし義勇さんなら今はまだ会いたくない…。

戸が静かに開いた。

「良かったぁ一人で居た。冨岡さんと居たらどうしようかと思ってたんだ。」

「時透さん…」

「任務を早く終わらせたんだ。鴉から冨岡さんも里に来てると聞いて急いで来た。」

鬼と戦ってすぐに向かったのか隊服も少し汚れていた。汗もかいているし急いで来たことが手に取るようにわかった。

「温泉!温泉がありますよ」

無一郎は、目を丸くした。

「温泉でゆっくり休んできてください」

「ゆきは、入らないの?」

「私はこの通りもう入っちゃって浴衣にも着替えてます。」

言われるがままに、無一郎は温泉に向かった。

取りあえず、ゆきが冨岡さんと一緒じゃなくて良かった。あの人どこまでも付いて来て邪魔…
婚約者いるのにあそこまでゆきにこだわるのすごいよ…
だけど、僕の事を忘れているゆきにとっては、嬉しいんだろうなきっと…。

「時透?もう来たのか」

声の主は義勇だった。

「冨岡さんも来たなんて驚きましたよ。温泉気持ちよかったですか?」

湯上がりでさっぱりしている義勇に素っ気なく無一郎は話した。

「気持ちよかった」

ふっと笑いながら立ち去ろうとした姿が妙に無一郎は腹が立った。

「何笑ってるんですか?」

「いや、子供に話す話ではない」

無一郎は、ますます腹が立った。

「今夜は僕ゆきの部屋で休むので来ないでくださいね」

義勇の目つきが変わった。

「だめだゆきは俺の継子だ時透と一緒とはおかしな話だ」

「僕は一人の男です。それにゆきは記憶をなくす前は、僕と想い合っていた。おかしな話は冨岡さんの方じゃないですか?」






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