第24章 刀鍛冶の里〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】
まだぼーっとして起き上がれなかった。
「まだ寝ていていいぞ。夕飯まで時間あるし」
赤い火照った顔で寝転ぶゆきが可愛らしすぎる。
この宿に二人きりだったらいいのに…
時透はまだのようだがじきに来るだろう…
部屋の外から宿屋の店主の声がした。
「ゆき様、伝言です。霞柱様が途中急遽任務でこちらに着くのが2日後になるそうです」
ゆきは、まだぐったりして答えられないので代わりに義勇が答えた。
「承知した」
時透が来るのは2日後か、俺の刀が早く仕上がればゆきを連れて里を出れるな。
「ゆきちゃ~ん?お部屋にいる?」
ん?甘露寺の声だ。甘露寺も里に来ていたのか。
甘露寺が戸の前で立っていると中から義勇が出てきた。
「えー!!なんでなんで冨岡さんがいるの?」
甘露寺がふと部屋の中を覗くと、火照った顔で胸元の浴衣が、緩くなり胸が見えそうになって寝転んでるゆきが見えた。
え?何?これって冨岡さんとゆきちゃんそういう様な事しようとしてた訳?私が邪魔しちゃったのかな?
冨岡さんとゆきちゃんてほんとに出来てたって訳?
「おい甘露寺、顔が真っ赤だぞ」
「あのあのごめんなさい〜何でもないの」
立ち去ろうとする甘露寺を止めた。
「何か用があったんだろ?」
「あっ、あの夕飯まで時間があるから一緒に里の中をぶらぶらしないかな?って思って…炭治郎くんも居るの」
「炭治郎も来ているのか?」
「そう。来てるよ」
「ゆきが起きたら俺がお前達のいる所に連れて行く」
「うん、お店が出てる場所があるみたいでそこに少ししたら行くから後で」
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少ししてゆきは、目を覚ました。
「あれ?私寝ちゃってたみたい…」
起き上がり頭に手を置いた。義勇が読書をしているのが見えた。
「師範?」
義勇が、ぱっと顔をゆきに向けたと同時に赤くなって横を向いた。
不思議に思い体を見ると浴衣を義勇が慌てて着せたものだったので起き上がった反動で、肩からずれ落ちて上半身裸になっていた。
「きゃあ///」
義勇は、見ないようにしながら自分の羽織を肩から掛けてあげた。
「すまない…急いでなるべく見ないように着せたからきちんと着せれてなかった」