第24章 刀鍛冶の里〜時透無一郎 冨岡義勇【R18】
刀鍛冶の里へは里の場所が知られるのを防ぐ為に、無一郎とゆきはバラバラで隠によって案内された。
ゆきが刀鍛冶の里に行くように言われた目的は、新しい義勇の刀を貰いに行くことも目的に含まれていた。
里に着くとゆきは、温泉に案内された。まだ無一郎が着いた様子がなかったので温泉に入ることにした。
「あれあれ?ゆきちゃんじゃない?」
「甘露寺さん!」
甘露寺も里に刀の調整で来ていた。
「無一郎くんの屋敷に移って間もなく刀鍛冶の里で落ち着く間ないわね。」
「でも、温泉に入れて嬉しいです」
「そっかそっか!今日お宿でご馳走もでるみたいよ楽しみだわ〜私先上がるね」
甘露寺は、嬉しそうにお風呂をあがっていった。
「私はもうちょっと入っていよう」
すると何やら話し声が露天風呂の反対側から聞こえてきた。
ゆきはそちらの方に少し移動した。
「た、炭治郎くん!?」
誰かが去る後ろ姿が見えて温泉の中には炭治郎が入っていた。
「あっゆき久しぶり〜」
炭治郎がこちらに歩み寄ってこようとした。
「ま、まってまってまって////」
その焦るゆきの感じで炭治郎が自分が裸なのに気がついた。
「えっ!?ギャーごめんごめん」
ゆきは、炭治郎に背を向けた。
「こ、ここ混浴なんだね」
「みたいだね…あっ俺上がるね」
暫くゆきは温泉から出れなくなっていた。誰が入ってくるかわかんないし、湯けむりで視界が悪く誰かがすでに入ってるかもしれない…それくらい広がったからだ。
どうしようと考えている間にのぼせてきてしまった。
「まずいな、のぼせてきた…くらくらする…」
意識が遠のくなか誰かが温泉から引き上げてくれた。
「心配だったから来てよかった」
誰かの声だった…
あっ私裸なのに、全部見られたよ…助けてくれた人に感謝しなきゃ駄目だけど恥ずかしいな…
義勇さんにも明るい場所で見られたことないのに…
顔に涼しい風を感じる…
「んっ…」
ゆきが、目を開いた。ぼやっとした視界が澄んでくる。
そこには、内輪で仰いでくれている義勇の姿があった。
「えっ?なんで?師範?」
「つ、継子に俺の新しい刀を任せられんからな、無理やり来た…刀でき次第すぐに帰るが…」