第20章 2人とは違う優しさ〜不死川実弥【R18】
部屋に入ると無造作に散らかったゆきの隊服とブラウスがあった。
無一郎は嫌な予感がした。ゆきを見ると浴衣に着替えさせられていた。
胸元を開いた。さらしは巻いておらずそのまま綺麗な胸が現れた。
「お、おい!時透お前大胆すぎるだろ?」
不死川が無一郎の行動に驚いた。
「不死川さんが着替えさせたんですか?」
気まずそうにしながら答えた
「あ、ああ…あんまり見てないぜ」
「最悪…絶対しっかり見てますよね」
「し、仕方ないだろ!お前がすぐに来ないからだろうが!」
「そう言えば朝に鴉を飛ばしたと言いましたね?」
「あぁ。朝にこいつ見つけて困っちまって冨岡に言うの嫌だったからお前に鴉を飛ばした」
「僕聞いてないんですよそれ、、、」
そんな会話をしている時にゆきが目を覚ました。
「ん…ここは?」
無一郎はすぐにゆきの側に行った。ゆきはまだぼーっとしていた。
「ゆき大丈夫か?ごめん…僕…」
「だ、れ?」
「え?何言ってるの?」
不死川が慌ててゆきの元に行った。
「おい冨岡の継子どうしたんだよ?高熱でおかしくなったのか?」
「不死川さん…」
無一郎は、焦った。
「おい冗談よせって、不死川さんはわかるんだ?」
ゆきは、不安そうな顔を見せた。キョロキョロ誰かを探している
「あの…義勇さんは?」
無一郎は、ゆきの手を握った。
「僕がついてるから大丈夫だよ」
不思議そうな顔で無一郎を見てくる。誰だっけ?この子…
思い出せない…頭が痛い…
ゆきは、頭を抑えて倒れ込んだ。不死川が取りあえずゆきを支えた。
「時透こいつまだ病み上がりで意識がおかしな感じになってるんだと思う。」
何で僕の事忘れてるの?何で…。無一郎はショックで動けなかった。
「し、不死川さん…義勇さんは?」
「冨岡か?わかったすぐ呼んでやる」
不死川は、鴉を義勇にも飛ばした。
動けない無一郎に不死川は自分の考えを言った。
「こいつ、お前の所にはもう居れない的な事言ってたぞ。人って忘れたい事逃げたい事あった時に記憶を失う時がある。お前もそうだろ?それと同じになってるんじゃないのか?わかんねーけど」
それはあると思った僕が子供だからゆきを傷つけた。