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【鬼滅の刃】彩りの恋(R18)短編集

第3章 空色の恋(時透無一郎)



『そんなわけないでしょ?
親がそんな風に名前をつけるわけないっ…』

「抓らなくてもいいでしょう…?
ホント雫は冨岡さんからどんな教育されてるの?」


『だって無一郎が…』

雫の手首を掴んでいた手を離した。

「止めよう…?」

『…ごめん……』

「僕もごめん…」



『…無理にじゃなくていいから…
思い出せるといいね。』

「雫が側にいてくれるならいつか思い出せると思う。また来てよね…いつでも…僕がいなくても。」

ふふっ、と微笑む雫。


『無一郎に会いたくなるとね…空を見るの。
天気が良くて、無一郎の瞳の色のような透き通る空色の日は、すごく頑張れるんだ。』

「そうだったんだ…」

『まずは師範の元でもっともっと稽古して、無一郎から一本とらなきゃなぁ。』

「まぁ…頑張って。無理だと思うけど…」


知ってた?わざとなんだよ。

君をこうして怒らせるのは。


笑った顔も


怒った顔も


どんな顔だって僕のものだ。


責任とってよね…


僕をこんな気持ちにさせたんだから。




「あ……」

『どうしたの…?』

「何か…元気になってきたかも…」

もう無理に決まってるでしょ!と怒る君の顔が好きなんて言ったら、もっと怒られそうだから…



それは言わずにおこう。

















ー空色の恋ー

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