第21章 実践 ✴︎
side 冨岡
ちゅっ
「っ…!!」
初めてだった…
から口付けをされたのは…。
身長差がある為、俺の肩に手を置き
背伸びをして唇を合わせてきたが……愛おしい。
俺は驚きのあまり、体が硬直してしまったが
の柔らかい唇の感触が無くなると同時に、我に帰った。
『自分からするのって…緊張しますね…っ』
「…。」
…あぁ、可愛い。
唇を数秒合わせただけの軽い口付けだというのに
目の前のは頬を赤く染めながら照れている様子で…
恥じらっているその可憐な姿をもっと見たい…
深い口付けをしている時や、
の体に触れた時のような甘い声を……
…もっと聞きたくなってしまった。
「…、今のような口付けでは
俺は満足出来ない。」
『そ、そんなこと言われても…っ、
私からするのは今のが精一杯、です…』
「そうか…、ならば俺からする。」
『え…?っ、…!!』
驚いて固まっているの肩を掴み
近くの木に押し付けた俺は、己の顔を近付け、彼女の奇妙な眼鏡をスッと奪い取った。
『冨岡さん…、
私の眼鏡…いつも取りますよね…』
「口付けを交わすには邪魔になるからな。
それに…」
『…?他にも何か理由があるんですか?』
「お前の美しい素顔を見ながら口付けたい…、
俺だけが知ってる…、口付けで蕩けるを見たい。」
『!?!?』
「お喋りは終いだ…。」
『冨岡、さ……っ、ん…ッ』
俺の言葉に恥じらいを感じているは
より頬を真っ赤に染めていて
その可愛らしい表情に胸が高鳴った俺は、己の唇を押し付けた。
ちゅっ……くちゅ…
『ぁ…んぅッ…、』
いつものように、の口内へ舌を侵入させ
舌を絡ませ合うと漏れ出る唾液の音との甘い声…。
その声を聞くと
体の奥底から熱いものが込み上げてくるような感覚がして…
もっとに触れたいという欲が出てくる。