第20章 我慢
隊B「けど、あの人には水柱がいるし
柱に敵う訳ねぇから、皆こっそり慕ってるんだよな?
眼鏡はダセェけど、よく見ると美人らしいし。」
隊A「そうそう!
さんと会話したり
見るだけで幸せー、とか言ってる奴らいるよな?」
隊C「ははっ、それが水柱にバレたら
そいつら殺されるんじゃねぇの?」
隊B「だから誰にも言うんじゃねぇぞー?」
…そう話しながら立ち去って行った隊士達。
まさか森の木の影に隠れて
私と冨岡さんが話を聞いてただなんて、夢にも思わないだろうな。
「…。」
鬼殺隊の隊士達が
私と冨岡さんの会話をするとは思わなくて、彼らの姿が見えなくなったのを確認してから
冨岡さんの方へと体を向けると…
ギュッ
『ぇ…っ、』
突然私を抱きしめ始めた冨岡さん…。
私が離れていかないように
そして、身動ぐことすら許さないかのように…
逞しい腕でがっちりと固定された私は
戸惑いながら声をかけた。
『あの…、冨岡さん…?』
「…はぁ。」
『えっ、と…、なんか…怒ってます…?』
…私を抱き締めながらため息を吐いた冨岡さん。
でも私にはその理由が分からなくて
怒ってるかもしれないから、黙ったまま話し出してくれるのを待っていると、冨岡さんは小さな声で話し出した。
「牽制の効き目が全く無い…」
『はい…?』
「若い奴等にはに惚れるなと言っておいたのに…、こっそり慕ってるだと…?腹が立つ…」
『え、え、』
「と会話できるだけで幸せだと言う奴は
喋れないよう縫針で口を縫い付けてやりたい…」
『なっ…!?』
「に見惚れる奴は…
視覚を奪ってやりたい…」
『ちょ、ちょっと……、冨岡さん…?』
あまりにも物騒なことばかり呟く冨岡さんに
おどおどしながら声を掛けると
抱き締められていた腕の力が緩み
私達の視線が交わった。