• テキストサイズ

《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第16章 男女 ✴︎






『…。』
「…。」





…冨岡さんの屋敷に来たはいいけど
特にやる事を決めていなかった私達は

お互い無言のまま、
先程淹れたお茶を啜っている。



よくよく考えてみたら
私達が恋人同士になってから、こうして2人だけになるのは初めてかも…。




藤の花の家紋の屋敷で
気持ちを伝え合った時はお婆さんがいて

それ以外はずっと蝶屋敷で顔を合わせていたから…




私と冨岡さんしかいない状況であることを改めて実感すると、何だか意識しちゃって落ち着かない…。


意識すればするほどドキドキして
この緊張を和らげようと、お茶で喉を潤し続けていたら、あっという間に湯呑みの中のお茶は空になった。





「…お茶、まだいるか?」

『いえっ…、もう大丈夫です…』

「…そうか。」

『はい…。』




どうしよう…

冨岡さんとの会話が続かない…。



普段は無意識にいろんな事を話せるのに
今日は緊張しすぎて、話題が何も思い浮かばない…。



それに…



目の前にいる冨岡さんがカッコ良すぎて直視できない…!




蝶屋敷で話し合いをしていた時も
私の為に本気であの親子に怒ってくれて…


そんな姿を見たからか、
私の目には冨岡さんがキラキラと眩しく輝いているように見えて仕方がない…。



冨岡さんがお茶を飲んでいる所を
何度もチラ見していると

冨岡さんは飲み終わったお茶の湯呑みをお盆の上に静かに置いていた。






「…、
今日は辛い思いをさせたな…」

『えっ…?』

「蝶屋敷に居た際…、
あの男達に罵倒されて、さぞ不快だったと思う…。
…悪かった。」


『!!そんな…!冨岡さんは悪くないですよ!』


「いや…、お前を救うと言っておきながら
あの場で俺は何度も冷静を欠いた…。
を苦しませずに
もっと上手くやれたのではないかと…
反省してる。」




…反省なんて必要ないのに!!


でもこういうところが冨岡さんらしいんだよね。





/ 360ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp