第13章 やっと
服を脱がされたまま、まだ火照りの残る身体をシーツの上に投げ出され女は荒い息を吐いていた。
さっきまで甚爾に激しく突かれ何度も絶頂を迎えたばかりだというのに、彼の目はまるで満足などしていなかった。
甚「……もう無理、って顔してるな。」
低く喉を鳴らす声。
背筋にぞくりと電気が走る。
女は首を横に振った。
無理だなんて言ったら、彼のことだから余計に火をつけてしまう。
だが、その沈黙すら彼には十分に伝わっていた。
甚「けど、まだ時間ある。チェックアウト、朝だろ?」
そう言って、甚爾は乱雑に女の足を開く。
抵抗する力は残っていなかった。
ただ震える脚を広げられるままにしていると、彼の手が再び秘所に触れた。
敏感になっているそこを、まるで弄ぶように乱雑に撫で上げる。
「あっ……や、ぁ……んっ……。」
濡れた音が部屋に響く。
羞恥と快楽がない交ぜになり、理性はとっくに溶けていた。
濡れてしまっている自分の身体が彼の欲望に応えるように開いてしまっていることが言葉にできないほど悔しく、そして快感だった。
甚「なあ……どこが1番感じるか、ちゃんと教えてみ?」
「……や……いわな……っ、んんっ!」
指をぐっと奥まで差し込まれ、女の声が裏返る。
言葉を拒否した瞬間に与えられる快楽。
甚爾の目が細められ、口角がゆがんだ笑みを作る。
甚「言わないなら、全部の穴で聞いてやるよ。」