第12章 全部、教えたのに
たまらず五条がニヤリと目を細める。
悟「余裕ないなぁ、悠仁。……そんなに焦らなくても、誰も彼女を取り上げたりしないよ?」
悠「……っ、違う。そうじゃない。」
ぐちゅっ、ぐっ、じゅっ……
繋がりの音が、激しく響き出す。
悠「さっきから……ずっと我慢してたんだ。五条さんに触られて……舐められて……あんな顔して喘いで……。」
「っ……悠仁……ご、ごめん……。」
悠「謝るなよ。……もっと、俺に見せてよ。オマエの……全部。」
激情のまま腰を打ちつける悠仁。
その瞳は潤み眉を寄せながらも、彼女だけを真っすぐに見つめていた。
一方、五条はと言えば──
そんなふたりを後ろから抱き締めるようにして、女の胸元に口づけを落とす。
悟「ふたりとも、可愛いなぁ……。」
ぽつりと呟きながら、五条は女の乳首を舌で転がす。
片方を唇で吸い上げ、もう片方は親指と人差し指で軽く捻る。
「悟先輩っ……あぁ……っ、ん、んんっ……!」
悟「ほら、悠仁。下だけじゃ足りないよ。上も、ちゃんと責めてあげないと。」
悠「……っ、そんな余裕ぶって……俺だって……っ!」
そう吐き捨てるように言いながら、悠仁はさらに奥へと打ち込む。
その勢いに応じて女の口からだらしない声が洩れ、五条の笑みが深くなる。
悟「気持ち良い? どっちが上手か、正直に言ってみて?」
「や、そんな……言えない……っ。」
悟「言えない、ってことは……どっちもってことだね? 欲張りさん。」
囁きながら、五条は指先をゆっくりと下へ滑らせていく。
悠仁が突き上げるその最中──
蕾を優しく、しかし容赦なく擦り上げる。
「んっ、あっ、だめっ……それ、だめぇ……!」
悟「イきそうなんでしょ? 悠仁のも、僕の指も……どっちも気持ちよくて、もう限界なんでしょ?」
「や、っ、だって、イく……っ、イっちゃう……!」