【保科宗四郎】副隊長は思ったより私のことが好きらしい【怪8】
第5章 ♡心も体も恋に堕ちて
脱がすわ、と言ったがそれは私への確認とかでなく決定事項を告げただけの業務連絡で。文句のひとつも言う暇なく、私の下半身は産まれたままの姿になってしまった。──まあ、上の服も首元までたくしあげられているから全裸と言っても過言ではないのかもしれないけれど。
宗四郎くんは控えめな谷間に舌を這わせたかと思えば、つー……と、どんどん下へと動かし、あばら、腹筋、おへそ、そして……先ほどまで可愛がってくれていた私の秘豆へと柔らかな唇を押し当てた。そんな些細な触れ合いすら敏感に拾ってしまう私の体は、もはや自分の物じゃないみたいで。ふるりと体を震わせては、次に与えられるであろう快感に期待して卑猥な蜜を漏らしていた。
「指入れてもええ?」
「……もしダメって言ったらどうするつもりなの」
「あかん言われたら? 指入れても痛くならんくらいぐっちょぐちょにしてからもっ回聞く」
「……」
「言うたやろ。下心しかあらへんって」
語尾にハートマークでも付いていそうなテンションでとんでもない言葉を言う宗四郎くんに、口の端がひくひくとひきつっていくのが自分でもよくわかる。下心に嫌悪じゃなくて恐怖を抱いたのは初めてだよ。下心って言葉で許される範疇をとうに越えていると思うのは私だけじゃないはず。
「……。ナカ、気持ちよくなったことあんまりないの」
「それを教えるのが僕の役目やろ?」
「優しくしてくれる?」
「もちろん」
「……嘘くさい」
「どこがや」
「絶対意地悪してくる。そんな顔してる」
「ほんならご期待に応えて意地悪でもしよか」
「えっ、そんなこと言ってな──ぃああっ!」
じゅるりと何か啜るような音が耳に飛び込んできた時にはすでに、宗四郎くんは私の足の間に顔を埋めて先ほどより大きく育った肉芽をむさぼるように口へと含んでいた。下から上へと舌で嬲られるように舐められ、吸われ、先ほどまではお遊びだったのかと思うほどの快楽に「ひっ」と喉が引き攣る。
ソコばかりに意識が行っていたけれど、ちゅぷ、と秘部を指が掻き分ける音が私の耳に届く。異物感のある宗四郎くんの骨ばった指を押し返すように、私のナカは侵入を拒む。