第7章 進路手伝い
「和也じゃん。まぁ、いいや。今日
はこれで勘弁してやるよ。」
そう言って彼等は行ってしまった。
翔「ありがと…」
和也「大丈夫?ごめんね。」
翔「なんで君が謝るの?」
和也「俺の友達が酷いこと言ったから。」
翔「いいよね。君は、友達がいるから。」
和也「え…?」
翔「俺、本当は学校なんか行きたく
なかったんだよ。ただちょっと勉強
が出来るからって悪口ばっかり言わ
れるし、友達はついて行けないって
言って離れて行くし。」
和也「……」
俺は、この時、知ったんだ。
翔さんが人と関わらなかった理由を。