第31章 未来へ（みらいへ）

その日…
その時…

時速40万kmプラス元来の速度で動く、人の姿をした武者がいた……


それは各々手に刀を持ち…決死の形相で、ある場所へ向かって走り続けていた



女「きゃー！人拐い（ひとさらい）いいいいい！！！＞＜；」号泣し頭を振る
実弥「ちげえっ！！；」
刀を手に持って運んでいた女に勘違いされる実弥だったが

鎹鴉「御屋敷！運ぶ！！
風柱！急げ！！
実弥「わあってる！！」

女「え？じゃあ
実弥「俺が運ぶから邪魔すんじゃねえ！！
女（妻）「あ、はい！
風月流真月流の門派の方だったのね
あらやだ私ったら勘違いしちゃった；」たらたら←両手を頬に当て汗を掻く
男（夫）「後で謝ろう；」ぽんっ←肩に手を置く
光が少しずつ集まっていき

実弥「これで最後だな！？」
だあんっ！！

実弥「で…？どうすればいいんだ？！
弥七「刀を当てれば光が入っていくんじゃ？
お頭に戻る感じで」

恵土が刃に触れていく度…少しずつ光り出していった
血の気が蘇り、血色が良くなり、熱を帯びているのを強く感じる

実弥「抜いて刃に触れさせろ！！
急げ！！！

人工呼吸と胸骨圧迫を絶やすな！！
小芭内「既にやってる！！
蜜璃「伊黒さん代わるわ！
私にもやらせて！！
小芭内「頼む！」ばっ！

蜜璃「しのぶちゃん！人工呼吸！！
しのぶ「はい！！」
間髪入れず、同時進行で進め続けていた


そして……
『ぜえぜえぜえぜえ』

行冥「南無…」
天元「広過ぎんだろこの里…あいつ全員把握してたのかよっ」天仰ぎ
義勇「お館様の姉君なら…あり得ない話じゃないっ
実弥「てめえらサボってねえで手ぇ動かせえ！！！」今にも倒れそう息絶え絶え

無一郎「はあっはあっ
隠「唇真っ青です！休んで下さい時透さん！！
無一郎「まだ大丈夫…まだいける…（へろへろ震え）
姉さん（恵土）直伝の気合いと根性で繋ぎ止めればごふおぉっ！！！
隠「全然大丈夫じゃないですってえ！！酸欠で死にますよ！
黙って横になってえ！！！」半泣き

刀が着いた側から
抜く人と
刀身を引っ付ける人と
隠が代わる代わる必死に動いていた

その中にはカナヲとアオイもおり
カナエも静かに少しずつ進めていた
皆に混ざって

隠「風柱も休んで
実弥「うるせえ！邪魔すんなあ！！！」←バテバテ

行冥「初恋か…
義勇「え？」凝視
天元「しっ」人差し指に口を当てる