第3章 刀鍛冶の里(かたなかじのさと)
元々鍛冶師をしていたというその者は
中でも最も腕が卓越した者であり、それが故に目を付けられ、鬼狩りの手先になられては困るからと鬼にされたそうだ
しかし…本人からすれば鬼等どうでもよく、肉を食いたい、洋風料理を食べたいと一頻り喚いており、余程強い願望だったのだろうことが窺えた
恵土「なるほど…」じゃきん←刀を鞘へ納める
鬼「肉じゃがや牛丼なんかどうでもいいんだよ!!
ステーキ!ヒレカツ!!なんでも食わせろおおおお!!
なんでうまくねえんだよふざけんな糞無惨んんんんんんんんんんん!!!!」
目を血走らせ、泡を吹いて白目を剥き、只管に叫び狂うそれを見て…
恵土「なんとか出来ないかなあ
鬼じゃないようにするとか」頭を捻る
蒼榮「無理だ!古今東西、大昔から一度も成功したこと無い!!」
恵土「う~~~~ん……
この光を…鬼としている基盤
つまり無惨の血
それが常に生きた状態で身を鬼へと転じさせているのだとしたら……
無惨の血のみを陽光で攻撃する?」
そんな考えが浮かび、行動に起こしてみた
恵土「ねえ」
鬼「ああ!!?」
恵土「私に命を預ける気は無い?」
鬼「は!?」
恵土「食べたいのなら協力してくれ」
鬼「何!!?」
恵土「いくらでも奢る!」←給料未だ未使用
鬼「やるう!!!!」食い気味←顔面まで数mm
そして…光の呼吸で日輪刀の光を操作し、左掌のみに集約させ
鬼の背へ触れ、無惨の血のみを意識し、体は全て透過するように細心の注意を払ってぶつけた
無惨の血のみを攻撃し、消滅させるように……
全ての鬼の母体となっている部位、それは無惨の血であると…龍神様から聞いていたから
鬼「おおおおおおおおおおおおおおおお」
「お?あ?え?
戻ってる?マジで?え?え?え?
やったああああああああああああああああ
ビーフシチュー!カツカレー!!
行くぞ今すぐううううううう!!」
恵土「ほっ、よかっ
「行くぞごらあああああああああああああああああああああああああ」
ぴゅうううううううううううううううううううう
恵土「……………
(はっ!)
ま!待ってええええ!!
蒼榮!さっきの人何処だ!!?」
蒼榮「南!一町(109m)!
凄い速さだ!!」
恵土「うそでしょ!!?;」愕然
その後…本当に全部奢らされた;
後に必要経費として下りた
