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化身来華【鬼滅の刃】

第1章 始まり(はじまり)





「わっ!
悪かった!!赦してくr
「帰りが遅いから心配したらすぐこれだ!!!!
明後日は冷水の中に沈めてやるから覚悟しな!!!!」がしいっ!!!
「待ってくれ!!赦してくれ!!!;
どうか別の仕事で
「却下ああ!!!!」
『………;』がくぶる

襟首掴まれてずるずると引きずられるそれに
周囲は冷や汗混じりに見守りつつも、それに巻き込まれまいと静観を構えていた


「助けてくれえええええええええええ
ばたああん!!!!!!!!

荒々しく戸が閉められる中


「さ…さああ~!お開きにしようか!」パンパン!!
手拍子と共に、村長が場を締め

それに周囲の皆は一様に頷き
夜も更けてきたことから解散と相成った



こうして…田植えを皆無事終えたことを祝っての宴(お疲れ様会)は幕を下ろした



その翌年
明治二十一年三月二十日にて

「おんなああ!おんなあああ!おんなああああああ!!」
二十二時五十六分

例の龍神が飛び込んだ田中家にて、一人の女子が産声を上げた


所変わって産屋敷家では…

「予言の子が産まれた!
お館様に報告を!!」

お館様「聞き及んでいるよ

予言通り七年後
明治二十八年十一月に迎えに行こう」

「はい!!」

お館様と呼ばれる男性は静かに
夢の中で遣わされた予言をしたためられた書を前にして言い放った


その書にはこう在った


『予言の子、現れし時
夢の中で龍神より与えられし宝玉は月と共に光りて消える

その者、古より過ちを犯す存在を戒め、終焉を齎すだろう
その中にかの鬼の首魁も含まれる

汝、その者を守りて寄る辺となるべし』

力になってやってくれ
と小さく消えそうな字で、先代の文字が遺されていた


お館様「皆にも報せてやってくれ」
「はい!!」

たたたたたっ!!

慌ただしく周囲が走り、大声が産屋敷家に響き渡る中…


お館様「…‥…父上」

消え入りそうな声で
予言を必死に書き止めた、吐血した血が所々に付いた書を見て

お館様は一人佇み、哀しそうな顔をしていた


宝玉の在った場には
貰った先代が置いた後、誰にも動かせられなかったにも拘らず

小さく、場を示す場所と持っていくべき物資が書き添えられていた

熱線か焦げ臭さが残る中…意にも介さずに、静かに目を細め、瞑った



そうして……時は流れゆく

各々の想いを乗せて


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