第28章 それぞれの役割(やくわり)
『ほお…』
恵土「それぞれの役割を端的に述べると…
・始祖神
魂を新たに生み出す(原初の始祖神は己を除く全ての実在化)
(役割的に大きい、主軸)
・滅神
世界の枠組みと邪念を除く全てを消す
個別に魂(主犯格の癌、癌、隠れ癌)とそれに連なるもの(霊体や幽体)を消す
邪念(歪み、澱み)は残ってしまう
・邪神
邪な人、念などに関わる全ての管理
消す対象が、魂なら滅神へ、邪念などは清浄神へ申請
・清浄神
邪念を可能な限り全て浄化
消された世界に残る滅神が消せなかったものの後処理
・廃棄神
一から作った方が早いほど邪念に浸透された世界の廃棄
浄火(神の炎)で穢れごと浄化
・世界神
廃棄物から世界の再生
全てを消したことによる変化、個(魂)単位で世界の微調整役
・調停神
神同士の諍い、本気の喧嘩をする間に入り、両者の妥協点を見い出し、争いがやむようにする
・時空神
全ての世界の過去、今、未来の全てを管理
皆の仕事、役割を回すのに欠かせない
完璧である創世神が、魂を7つ生み出した
それには創世神の一面が込められてて『分体』となり、主軸たる『始祖神』が残った
不完全な存在となった訳だが、皆が皆異なり、世界を作るに連れて上記の役割が自然と生まれたらしい」
『なるほど…』
小芭内「だが…主犯格の癌は一体なにをしたかったんだ…?
この世を癌そのものに変え、世界も魂の膜も全ての膜を壊して破る闇そのものとして全てへ流布させ、全てを消して殺した…自ら生み出したもので自らをも最後に……
それも笑って……
全く共感も出来なければ理解も出来ん」顰めっ面
恵土「私だってわからんよ
ただ…
一億人居た癌の誰よりも、正しいと見せ掛ける本質を持った人
それだけは変わらん
だから主犯格として成り立ったし…
それによって一度…全てが消され、殺された…
あまつさえ…今世に至っては……
九百七十六垓人を身投げさせた
私の力がもっとあれば
ぽんっ
小芭内「お前だけじゃない(なでなで)
全員で力を合わせて無理だったんだ、文字通り死力を尽くして
悪いのは主犯格の癌であってお前じゃない」
蜜璃「うんうん!
もう無理ー!ってぐらい頑張ったもん!
ね!?」同意を求める
こくこく!!
『あれは修羅場だった』遠い目
耀哉「もう二度とやりたくないぐらいにはね」苦笑
こくこく
