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化身来華【鬼滅の刃】

第28章 それぞれの役割(やくわり)





『そうだったのか……』

恵土「癌をこの世に生まれさせる前、言った言葉がある


「この世の内に…
霊体という人格が構成され、魂を覆い、クッションになっている内に…
癌という魂が、上がる可能性に、俺は賭ける」

「この世で過ごした日々と人達の中で、
『思い遣ってくれる人を見る、思い遣ってくれる人を思い遣る心』が育つのを信じる」

「けれど――

もし、霊体が癌になるまでに間に合わず、お前に『人を見る心』が無ければ!
人を見ず!自らを思い遣ってくれる人達に!ただ自らの欲望のままに強い!正当化し!暴走を繰り返し続けるのなら!
恵土/しのぶ『俺/私が、お前/癌を消すと!!』

しのぶ「貴方が消すんじゃないでしょう…;
全く」苦笑
恵土「あ、ごめん;」ぺこり

天元「消す役割が原初の滅神だったよな?」
行冥「うむ…

元創世神、原初の神々が一人
その記憶も、我々の中にある」

実弥「より正確に言うなら『この世の』だがな
俺は消えたことによる微調整役か
前世の霊体も消えて存在そのものが無かったことになるが故…か…
めんどくせえ、ちっ
消えてからも手間暇掛けさせやがって」

小芭内「それ以外がこちらの役割だ
邪(じゃ)を嫌う神だから容赦しない、すぐ見分けられる
その在り方から原初の邪神(じゃしん)と言うのに…

何故…こちら(この世)では意味がすっかり様変わりしてしまっているのか…」

しのぶ「まあまあ
時代柄じゃないでしょうか?;」
小芭内「納得がいかん」


恵土「耀哉…少しいいか?」

耀哉「ああ…実際にやってみせた方が早いからね
今回だけだよ?」

恵土「ああ…わかってる…
時間が経てば戻るのも…」

すっ
手を耀哉の顔へ差し伸べ、光を送り出す

すると…
呪いによる顔にあった痣が消え、両の目が光を宿し、色を取り戻していた


『!!!!』瞠目&愕然

恵土「これが…
神の力だ」
すっ

再び額に手を添え、散らすように弾いた
と共に…徐々に、元の姿、様相を取り戻していった


恵土「そして……
人間でありながら神である状態を…化身化と呼ぶ

元来なら光そのものとなった影響で、この姿のまま白く変色し発光する」
しのぶ「無敵じゃない、それ」

恵土「だが…それを防がれた
『!!』

恵土「無惨自身…恐らく…
生き延びたいという願いそのものへと変異した可能性がある


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