第23章 大奮闘劇(だいふんとうげき)
それから…
本気の枕投げ大会が始まり……
めちゃくちゃに暴れ倒しており、充電が切れたように恵土は眠りました
『はあっはあっはあっはあっ
(やっと眠った…』
皆が皆、肩で息をしており
これが回復するまで毎日続くの?という心中に陥ったが…
満面の笑みで眠るそれを見て…まあいいか、という想いに終着した
激動の1日を終えてから…
大きくはなっているが比較を知りたい為
今日はなるべく安静にということで話は纏まった
それらの変化を見て、方針を決めるとのこと
カナヲの勉強を見ることになり、丸付けをしていると…
カナヲ「もう少し早く出来ないかな」ぽつり
恵土「!
(駄目だ
急がないと
でも確実に…)
よし!満点!!
凄いよ!!」なでなで
カナヲ「やった…//」にっこり、心底嬉しそう
だが…その頭の奥で、こびりついた言葉が想起していた
小学校での、同級生達の言葉
もう少し早く出来ないかな
遅いなあ
とんま!
おっそいんだよ!
邪魔!!
恵土「!!」瞠目←思い出して震え出す
しのぶ「?どうしたの?」
蜜璃「大丈夫?」顔を覗き込む
性奴隷に要りませんか?って村中に聞いてたんだぜ、こいつの父ちゃん←恵土を指差す
お前なんか誰にも求められねえよ
いらないっつうの
なんでお前みたいなのが甲なんだよ
全部お前が悪いんだよ
お前なんかいない方が良いんだよ
ゲラゲラ笑う声
村中の話題になっていて、母と姉(同じ小学校)の耳にも入っていたのか
帰宅する前に母と姉が先に父と喧嘩しており、怒号が飛んでいた(7ページ参照)
怒号が先に飛び交う中で帰ると、地下牢に放り込まれ頭を打って気絶した
気絶するまでの間
11月1日付けで売るからな
潮吹き出来るように改造してやる
精々高値で売れろよ
家の役に立て
恵土「あ…←震え出し
ああ…←目だけでなく全身が震え頭を両手で抱え
うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」錯乱、慟哭
突如響く断末魔
零れ落ちてゆく涙
そのまま外へ飛び出そう、走り出そうとする
恵土「早く消えないと
死なないと
早く早く早く早く早く!!
実弥「落ち着け!!
恵土「油と燐寸(マッチ)買いに行かされて
地下牢に入ってろって
朝一で売ってやるからなって
嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だああああああああ!
