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化身来華【鬼滅の刃】

第20章 十二鬼月、討滅(じゅうにきづき、とうめつ)





しのぶ「…やめて!!」ぎゅ←拳を握る

童磨「はははははははは!!
実によく出来てる!この世界は!!

どれだけ守っても守られない
大事にしても大事にされない!
思っても思っても思われない!
報われることも無く死んでゆくことを皆望んでる!!
自分さえ良ければ全ていい!!!

いいねえ
実に…欲に忠実な世界だ…
その分…代償を誰かが支払ってくれていることにも、気付きもしなければ、何も支払わなくても追及されないのが当然ときてる(くすくす)

あれえ?傷付いてる?」にやにや
しのぶ「黙れ…」

童磨「この子はずっと食われ続けて消える定めなんだよ!!
俺だけじゃない!君も含めて全部にだ!!
しのぶ「黙れ!」ぴききっ!←血管が血走る

童磨「自分一人に都合良く歪める癌
皆に都合良く歪める神!
どっちが勝つかなあ?

死ぬまで皆に都合良く食われ続けて!
皆に笑われてなんにもされない!!
ずっとずっとずっとずっとずっと!!!
あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!
滑稽だねえ!
しのぶ「黙れ!!!!」

童磨「この子は…必ず消える
死ぬまでずっと絞り尽くされて
しのぶ「黙れ!!!!!!!!
だあん!!!!!!!!
頸を左足で踏み潰す

しのぶ「っく…」ぽとっ

朝日が昇る
静かに昇る

しのぶ「ひっく
っ、ぇっ
ぅっ、うぅぅっ

(知ってる…
知ってた……

でも……

こんなの……酷いっ
あんまりだっっ

なんで皆そんな事が出来るの?
知らないから?

わからない…
わからないっ…

母体になるってどんな感覚?
全身を押さえ付けられて逃げ場も無く常に削られ続けているって
前に…オシエテモラッタ

私…その意味…ちゃんとりかいできてる?


ちゃんと……わかってるといえる?

ねえさん…
ねえざんっ……

カナエ「始祖神様は…きっと……
どんなに削られてでも…
私達に消えて欲しくないのよね

もう二度と…あんな風に、皆が殺されたり消されたりするのが嫌だから……

そうなってでも…
自らをそうしてでも……
守りたいのよね………」


ねえさん…おしえてっ

わたしは…どうしても、そんなふうにおもえない!!!!!)
ああああああ!!」
滂沱の涙を零し泣き叫んだ
痛切な叫びが喉を突き破り慟哭となって耳朶を震わせる

昇る朝日とは対照的に…
しのぶの心は沈む一方であった……


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