第17章 実弥との出会い(であい)
実弥「………
ありがとなあ」
恵土「^^」ふふふっ
実弥「……//(ふいっ!)
(何笑ってやがんだ…
自分のことみてえに……
………←玄弥の笑顔が恵土の笑顔にチラついて重なる
(くす)
揃いも揃って…よく似てやがる」微笑
カナエに心が惹かれていった
修行の際…
いつも気に掛け、優しく声掛けをしてくれていた
玄弥相手にもちゃんと見てくれていた
それ所か
どういう筋肉の付き方をしていて、どういう動きが得意なのか
その無駄を取り除いてゆくやり方、呼吸の整え方、人体の構造、手当ての仕方等も含めて…
ありとあらゆる全てを三日に圧縮して伝えてくれていた……
たった半月程度で実弥へ身に付けさせた手腕を、思う存分に玄弥相手にも見せ付けていた……
流石だな…
そう思うのも、無理は無かった
カナエもしのぶも、時折差し入れを持ってきており
その度に心配して来た匡近にも修行を付けていた
(後に、致命傷を避ける手助けに大いになった)
恵土も暇さえあればある程度指南もとい授業をしていた
(あくまで質問に答えて行き、実際に行ってもらい駄目な部分を指摘し改善させてゆく形式)
それらにより…好評に付き、久しぶりに現柱達も柱候補である無一郎もまた再び受けに来た
(その頃には無一郎は甲になっていた、有一郎も隠として無一郎に同行出来るようになるほど動けるようにある程度戦えるようになっていた)
そして…
夏祭りの日(7月15日)……
朝から里内巡りを堪能した後……
昼には縁亭で季節限定八色(はちしょく)そうめんを振る舞い(めっちゃ歯ごたえも良くて麺に弾力もあり美味しい、縁の里自家製)
晩……お守りを首から掛け、その上に重ねるように着物を着ていた
そのしのぶを…満面の笑みで恵土は迎え、再び幸せそうな時間を過ごす……
恵土が金魚ならぬ鯉を掬い(それしか無かった)
しのぶが庭の鯉への餌の景品を当て…
大活躍する鏑丸、小芭内、蜜璃…
照れ臭そうに回る実弥と、楽しそうに笑うカナエ…
そして匡近と共に動き、実弥の仕事での様子を教えられ、目をキラキラと輝かせる玄弥…
辺りを楽しそうに走り回る炭治郎(特別に許可が下りた)と、それを見て楽しそうに笑い迷わないように見つめるカナヲ…
各々が全て…夢のような、幸せな一時(ひととき)を過ごしていましたとさ
