第16章 小芭内との日常(にちじょう)
そのやり取りは6月30日でのことで
笑って頭を撫でる恵土に、しのぶは嬉しそうに赤面しつつも笑みを湛えていたそうです
それを撮っていたのは小芭内です
小芭内「全く世話の焼ける」溜息
鏑丸「シャー」
めっちゃ小声で話して(呟いて)ました
小芭内の見舞いは6月27日
6月29日早朝にカナヲを連れて帰宅
しのぶがカナヲに見張りをお願い(委託)し、早く見れるようになるのならと了承し…
しのぶ「お願いね?」人差し指を立てて言い含める
こっくり!←カナヲが力強く頷く
ずっと隙無く見張られて過ごした
その成果か二日後…
7月1日
安静にさえしていればある程度は好きに動いてもいい
そう太鼓判を押されたことで、やっと拘束生活から解放されました
もうほとんど回復と言っていい状態になった
で…結局、機能回復訓練と称してやってみた所
カナヲが取れるようになるまで50時間ぶっ続けで掛かった(お互い疲れは皆無だった、骨にも筋肉にも肺にも異常は無し)
目標を果たしたからか、それ以降頼まれることは激減した
しのぶからは怒られ、動かないよう、しっかり休むよう再び言われたとか
7月3日
蜜璃「あのね…恵土ちゃん…
私ね…好きな人ができたみたいでっ
きゃー!!!><」
恵土「おおおお!そっかあ!
おめでとう!!」ぱああっ!
小芭内だな!小芭内だな!!小芭内だな!!!
そう内心で叫び狂うそれに対し蜜璃は…
蜜璃「でもね…でもね…
恋とか、そういうのって、初めてでね?
自信が無いの!」おろおろ不安気
恵土「わかった
私が今からやるから、それでちくっ!って痛んだり
いや!!!ってなったら恋だ!わかったな?」
蜜璃「う…うん?
何かしら?」
蜜璃と見舞いに来ていた小芭内に
恵土は歩み寄り
だきいっ!!
小芭内「!!何をする!?」
恵土「黙れ喋るな!
今嫉妬を自覚させてる所なんだ!!恋を自覚させるのに必要なことなんだよ!!
蜜璃が恋かどっちかで悩んでるんだ!!絶対嫉妬するから黙って抱き締められてろ!!!」鬼気迫る真剣な顔、小声
小芭内「わ……わかった;」
鏑丸「……;」たらーり
小芭内「それで…いつまでこうしていればいいんだ?;」女性恐怖症
恵土「気持ち悪くなってきた…うぷ」男性恐怖症
小芭内「大丈夫か?;←背を擦る
一先ず離れ
恵土「嫌だ!自覚させるの!!」
