第12章 新たなる柱(はしら)
ちなみに義勇は、その年の内
年内に柱となりましたとさ
(カナエとは3か月遅れ、錆兎に教えていて時間が余分に掛かった)
その頃には…
しのぶ「師匠!師匠!
今度は100ずついきませんか?//」キラキラ微笑、拳を握り締める
恵土「…←じと目で見つめる
いいけれど…
お前、ちゃんと休息してるのか?
しのぶ「え?」きょとん
恵土「顔色悪いぞ
この前だって完徹してたじゃんか」
しのぶ「え、えっと…
その……」たらたらたらたら視線逸らし
冷や汗を滝のように流し、視線を顔ごと逸らした
艶「しのぶ!七日徹夜した!徹夜した!!
恵土「ほら見たことか…」じとおおおお
しのぶ「さ!最近は減らせてるので!!」
恵土「艶…任せたぞ!お前だけが頼りだ!
しのぶ(信用されてない!!?;)ガーン!!
艶「任せて!!任せて!!」
蒼榮「でも恵土も人のこと言えない
恵土「うっ」ぐさりっ
しのぶ「何をやったんですか?」ずいっ!怒り顔真剣、恵土へ詰め寄る
恵土「あ…あはははははは」引き攣り笑い顔逸らし
蒼榮「徹夜続きぶっ倒れ!一日一日ぶっ倒れ!!
恵土「やかまし!」コツン←瞑目したまま拳で軽く小突く
しのぶ「師匠…?
それってもしかして…私に修行を付ける時?
蒼榮「計画書、必死に作ってた
それで合わなければその都度修正!毎日!ずっと!!」
恵土「………;」ふいっ顔逸らし
しのぶ「……私の…為に?」
恵土「身体を壊したら元も子もねえだろ?
同じ想い、させたくねえんだよ
あの時…足を攣らせて、あわや喪う所だったからさ
既の所で間に合ったけれど…
数日動けなくなってしまった……
50人の内…30人も助けられなかった
助けられない人が、いない訳じゃないんだ……
ほんの僅かな時間で、蘇らせられない、蘇生出来ない状態となってしまう……っ」震え涙目
手を伸ばすも届かず
蘇生出来ずに泣きじゃくる、幼い自分が想起される…
震え、涙を零す…目の前の光景に、慟哭を上げて咽び泣く
蘇生出来る時間は、死後数分間のみと定められている…ほんの僅かな時間で文字通り蘇らせも出来ない状態と化す……(例:伊黒の従妹を除く一族)
だからこそ必死に磨いていた…
身体が壊れない範囲で…ずっと助けていられるように、少しでも多くが救われるように……
ただそれだけ、ただただ必死だった……
