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意馬恋猿〜2人の距離〜

第1章 プロローグ










某居酒屋






「ねぇ。そんなちびちび飲んだって。なーんも酔えないよ?」
騒がしい店内にぽつんと隅でちまちまとちょっと甘めなレモンサワーと向き合ってると見た目に似合わず豪快にどさっと隣に座る親友のりんにジト目をされた



「…だって。

気分じゃない」


ぶーぶー。と豚でも居るんですか?と思わせるくらいには口を尖らせ文句を言うのはこの私



長谷川椿(はせがわつばき)

しがない物書きなんかを生業としてる



「まったく。煮詰まってるって言うから連れてきたのに」
一気に残りのハイボールを飲み干し追加注文するりん

「うぅ。……まぁそうなんだけど」

実際事実であり本来の悩みを改めて思い出し、はぁ。とため息をついた


「………ねぇ。また供給してあげようか?」
頬杖をついて首を傾げながら妖艶な顔をするりんはれっきとしたAV監督

元を辿ればAV女優

今は監督をやりつつタレント業もしている


「ちがうの。エロは有り余ってるの。


問題は糖分が足りないの!!!」




そう。


何を隠そうか



かっこよく物書きとは言いつつ


内容は



どエロアダルト漫画家


でも今は転職?中



「あれ、お得意のどちゃくそエロ。『だらしなおじさんの異常な日常。2』のエロ展開に悩んでるんじゃないの?」

代表作とも言える、りんとの出会いのきっかけのタイトルをフルで言われて思わず恥ずかしさで指が震える


「………違うの。実はね。担当さんが、





TL描いてみないかって」






「……………は?」








そう。



これが私の




運命の転機だった





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