第9章 雄英体育祭
「しまった…!!」
爆「んだてめぇ!こら!」
(私としたことが…緑谷くんのを取ることに夢中で周りが見えなかった…)
爆「返せ!殺すぞ!」
物「ミッドナイトが第一種目と言った時点で…予選段階から極端に数を減らすとは考えにくいと思わない?」
爆「あ?」
物「おおよその目安を40位以内と仮定し、その順位以下にならないよう予選を走ってさ。後方からライバルになるものたちの個性や性格を観察させてもらった」
「…」
物「その場限りの優位に執着したって仕方ないだろ?」
爆「クラスぐるみか」
物「まぁ、全員の総意ってわけじゃないけど、いい案だろ?」
回「おい、来るぞ」
物「にんじんぶら下げた馬みたいに、かりそめの頂点を狙うよりさ」
爆「くっ…」
物「あっ、あとついでに君、有名人だよね?ヘドロ事件の被害者。今度参考に聞かせてよ」
爆「ぐっ…」
物「年に一度、ヴィランに襲われる気持ちってのをさ」
「…予定変更。腹立たしいよ…ヘドロ事件が何かは知らないけど、今…爆豪くんのこと煽ったんでしょ…?」
切島と瀬呂がと爆豪を見ると、2人からは禍々しい雰囲気が出ていた。
「緑谷くんの前に…」
爆「こいつら全員殺そう」
切、瀬「「えぇっ…」」
この時点で、残り時間は半分を切っていた。
物「フッ…」
回「物間、あんま煽んなよ。同じ土俵だぞ、それ」
物「あぁそうだね、ヒーローらしくないし…それによく聞くもんね、恨みを買ってしまったヒーローが、ヴィランに仕返しされるって話」
「イラッ…」
爆「お、おぉ…」
切「爆豪、繋原、落ち着け!冷静になんねぇと、本当に取り返せねぇぞ!」
「私は冷静だよ…すっごくね」
微笑んでそう言うの額には青筋がピキピキと浮かんでいた。
爆「うぉぉぉぉっ!」
爆豪はイラつきで爆発を起こした。
爆「っし!進め!切島!俺も今すこぶる冷静だ!」
爆豪の顔も恐ろしいほど笑っていた。
切「頼むぞ、マジで…」
たちは物間に突撃した。