第9章 雄英体育祭
マ「さぁ〜〜崖地帯に突入だァァ!!現在先頭を走るのは繋原ぁァ!!驚異的なペースで障害物を突破していくゥ!」
カメラが捉えるのは、崖地帯で立ち止まり、真剣な顔で足元を見つめる。
繋(……距離が広すぎる。普通に跳ぶのは無理。なら――)
次の瞬間、彼女の足元から地面が「分解」され、繋原の手の動きに合わせて“道”のようにせり出す。
観客1「うおお! 地面が伸びてる!?」
観客2「いや違う、作ってる!? 自分で!?」
轟(能力の使い方が……上手い)
道を渡りきった直後、繋原は振り返りもせず、その橋を「分解」。
崖は元通り。後続は追いつけない。
生徒A「ちょっ…ズルくない!?」
生徒B「無理だって!渡れないよこんなん!」
生徒C「なんならあの子通る前よりボロボロになってない!?」
マ「通った道を戻す戦術! これはえげつないィィ!分解と修復を自由自在! 特例枠の実力を見せつけてくれるゥ!!」
爆豪(チッ…“地形ごと”変えるとかやべー女だな…)
(外傷を与えられないこの競技…自分だけの"分解"と"修復"で完結できるならこの勝負…貰った)