第3章 《2章》サンジ落ち編/1話2P/途中
〈第2章 サンジ落ち編〉
【01 再会】1(3/3)/3P
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「サンジ兄様……」
「そんで?お前はなぜに[今]来たんだ」
(だよね………。バレてたみたいだけどあんな覚悟や決意をしたんだから、会いに来てはダメだった。でも……)
いかんせん私は[海賊王のコック]になる前のサンジに──『冒険をして行方が分からなくなっていくサンジ』に少しでも会いたくて、募らせたキモチで行動してしまった次第。
身バレしないように変装していたのに。
(全然ダメだったじゃん!!)
ならば仕方ない。作戦を変えよう。
「あ───、えっと……こ、これ見て……」
言いながら渡したのは、私が覚えていた[原作のストーリー]と[公式情報]と詳細やちょっとした色々な設定や小話を書き留めていたものの一部。
未来を変えることにならない程度のモノ。
とりあえず[妄想癖]や[キチガイ]扱いされるのを覚悟しながら彼が目を通すのを祈りながら待った。
「なるほどな。………確かにお前の妄想みてェではある。でも『絶対にロクジュは知らない』ハズの[おれのその後の過去]を妄想や想定レベルでは言えないことも書いてたからなぁ…」
「じゃ、じゃあ………」
「信じてやるよ。まあ、デカデカと書かれてた[おれの輝かしい未来]とやらは納得できねェんだけどな」
「ありがとう兄様っ!!」
嬉しくて、飛びついて抱きしめながら「こんなことしてごめんなさい。……ごめんなさい」と胸に頬ずりする。
知らない香水と男性的な香りの中に、かすかに変わらない[サンジの匂い]が混じっていてコッソリ泣いた。