第2章 好きって言ったら【爆豪】
付き合い始めて、まだ数日。
爆豪勝己は相変わらずで
口は悪いし、ちょっと不器用。
でもーー
その一言一言に
ちゃんと愛が詰まってるのを
あたしは知ってる。
爆「.....なぁ、おい」
「ん?」
夕方、誰もいない教室。
椅子を並べて二人でぼんやり過ごしてるとき。
爆豪が少し照れくさそうに
でも無理やり声を絞り出す。
爆「手、出せ」
「え?」
爆「.....いいから、出せっつってんだろ」
言われるがままに手を出すと
その上にそっと
自分の手を重ねてきた。
爆「......うるせぇから、声出すなよ。
誰か来たらめんどくせえ」
そう言いつつも、手を離さない。
むしろ指を絡めてくる。
「勝己、意外と甘えたがりじゃん」
爆「はあ?違えし」
目を逸らしながらも、耳が真っ赤。