第9章 この気持ち【爆豪】
入学してすぐ
爆豪勝己に一目惚れした。
目つきは悪いし
口は悪いし
誰にでも噛みつくような性格だけど
それでも目を奪われたのはーー
彼の真っ直ぐな姿勢、努力
誰にも媚びない強さ。
私は毎日少しずつ
話しかけるようになった。
「おはよう、かっちゃん!」
爆「......チッ、名前で呼ぶな。
気安く話しかけんな」
(今日も塩対応......でも!)
「このプリント
一緒にまとめといたよ!」
爆「頼んでねえ」
「かっちゃんの戦闘訓練
今日もめっちゃかっこよかったよ!」
爆「うるせぇ。オレを誰だと思ってんだ」
(照れてる!これは確実に照れてる!!)
私の中で
爆豪のどんな小さな変化も見逃さずに受け取り
笑顔で全力でアピールを続けた。