第5章 全部話してぇんだよ【爆豪】
爆「.....なあ、さっきの戦い、見てたか?」
ぽつりと爆豪が言う。
ふたりきりの夜。
寮の裏手で
あなたの隣に座った彼の横顔は
いつになく静かだった。
「......見てた。
かっちゃん、すごく強かった。
.....けど、辛そうだった」
爆豪は一瞬、はっとした顔をした。
爆「.....やっぱ、わかんだな。おまえには」
そう呟いて、膝に肘をのせるようにかがみになる。
心なしか、声が少し震えてる。
爆「.....アイツにな、ずっと負けてる気がしてたんだ」
「......」
爆「"あの時”俺がもっとちゃんとしてれば
オールマイトは......
って、ずっと思ってた」