第20章 「君の心をさらったその日から**」
「後ろ向いて、壁に手ついて」
は言われた通りに浴室の壁に両手をついて、少し前屈みになる。
湯気の中で、背中から腰へかけての線がはっきりと浮かんだ。
「……こ、こう……?」
「うん。少しだけ腰……そう、出して」
腰にそっと片手を添えて、白い太ももをわずかに開いてやる。
もう片方の手で自分のを導いて、入り口へと当てていく。
「っ……んぅ……!」
少し触れただけで。甘い声が洩れた。
から伝わってくる熱と、柔らかな感触。
さっきよりも、濡れてない?
「もしかして……僕の見て興奮した?」
の首筋が赤く染まり、肩がすくむように揺れる。
恥ずかしさと興奮が入り混じったその反応に、身体から煽られるような熱がこみあげた。
敏感な場所を先端でなぞるたび、入り口がひくついて僕を誘ってくる。
今すぐにでも挿れたいけど、焦らしたときの可愛いから。
もう少しこのまま。
が戸惑ったように振り返った。
入れて欲しい?
でも、まだダメ。
僕の固くなったもので割れ目をペチペチ、と叩く。
その度に、ぬちゅぬちゅといやらしい音が風呂場に響く。
「かわい、糸引いてる」
「や、あ……っ、んっ……」
そっと先端を押し当て、ほんの数ミリ、の中に沈める。
そして、すぐに抜いた。
また、浅く押し込んで、また引く。
やばい、これ。僕の方が我慢できないかも。
「……い、いじわる……し、しないでぇ……っ」
堪えきれず、が声を上げた。
見上げてくる目が潤んで、泣きそうで。
(……そんな顔、されたら)
涙でさえ、僕のものにしたくなる。