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【天は赤い河のほとり】短編集

第4章 ルサファ:01│雨が上がる時


【雨が上がる時】ドリームside
ルサファ:片想い│9(3/3)/9P┃6500文字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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いくら考えても、たとえどれだけズルいことを言われても、この人が手に入ることなら、そんなことも許してしまうわたしがいる。

(ならば、もう仕方ない………………)

まっすぐ見つめて笑いながら言った。


「………浮気は許しませんからね」

「し、しないしない。絶対するものか」

「ふふっ、じゃあいいですよ。ルサファさんと付き合ってあげます」

「ドリーム…ありがとう。本当にありがとう」


にっこりと微笑んで喜んだルサファさんは私を持ち上げてくるくると回る。

(え、あぶな………じゃなくて、もうすでに立派な[成人女性]に、こんなことするとかありえないでしょう!?)

「ちょっと止めて下さいっ!!」

手を精一杯伸ばしても彼に届かないから暴れてみると、そのまま二人で寝台へと倒れ込んだ。

「もー…痛い…」

寝台の上でコロコロとふたりで軽く転がり、また子供にするようにわたしを持ち上げたルサファさんと目を合わせてくすっと笑えば彼も笑ってくれて、くすぐったい口づけを交わす。


立場も地位も実力もある人が、わたしみたいなのでいいいんだったら覚悟を決めないと。

(あなたはわたしが幸せにしてあげる)

そう、強く誓った。


Fin(15/11/28→24/03/11)
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