第11章 ハウスキーパー 執行官何人
「はい、最初はサンドローネさんって呼んでましたが"さん"入らないと言われ··」
「私は?周りから"少女"って呼ばれてるけど名前がないの。生まれた時からなにも知らず」
「名前がない?(なんだろ、ふわふわしてて触れたら壊れそうな雰囲気)」
「うん、だから名前付けて」
「えー!?私が?!」
きらきら
「うん、楽しみ」
「名前、祝福される事ですから··少し時間くれますか?私が執行官様に最初に渡す"名前"を決めてきます!」
ニコッ
「うん、待ってる」
うーん··うーん··
(名前、名前··)
「···✿」
「はい?」
「いつか、月の地に来て」
「···月?」
「まだ。まだ先の時間でね」