【WIND BREAKER】夜が明けたら【R指定】
第6章 純情ってやつ
自分の指を締め付ける沙織ちゃんの中に、俺の顔が歪んだ。
この中が、どれだけ濡れれば、俺の欲望を捩じ込んでいいのか分からない。
沙織ちゃんを傷つけたく無いのに、湧き上がる情欲に頭がおかしくなりそうだ。
すでに固くなっている条くんのモノが、何度も太ももに擦られる。
自分の情欲を伝える様に、疼きを治める為なのか擦られているモノが何か。
知ったその感触を無視することが出来なかった。
情欲をむき出しにして、私を見つめる条くんの顔に、梅宮くんに感じた時と同じ様に胸が疼いた。
梅宮くんと比べて、条くんがこの行為に慣れてないことはすぐに分かった。
辿々しいその指先も行為も、それでも私を傷つけない様に動いている事に、胸がギュッとなった。
もどかしくて、何度か私から舌を絡めてみた。
それでも条くんはゆっくりと、自分のペースで私に触れてくる。
そのもどかしい時間に頭がおかしくなりそうだった。
この先に受ける快楽が頭を過ぎると、すぐに条くんから与えられるべき刺激が欲しくなって、自分から彼の下半身に手を伸ばした。
「……っ沙織ちゃん……。」
作務衣の上から、彼のモノを手で摩った。