第10章 節分
「はい、今日は何の日でしょうか?」
「はーい!はい!はい!はーーい!!」
「俺もわかる!」
「はい!はい!!!」
私の質問に勢いよく手を挙げる日向とノヤさんと田中さん
「はい、田中さん!」
「節分です!」
「せーかいっ!!」
「やっぱりー!」
「俺もわかってたのに!!ズルいぞ!龍!!」
悔しそうにする日向とノヤさん
それを冷めた目で見るみんな
みんな、冷たいよね
でも、負けない☆
「というわけで、今日は豆まきをします!」
豆まき という言葉を聞いて目を輝かせる日向
単純なヤツめ(´>∂`)
「さあ、じゃあ、オニを決めますよ!!」
冷めた目で見ていた他の部員たちの方を見て言うと
誰とも目が合わない
聞こえないフリですか
そうですか。
「オニ、決めないなら容赦なくそちらに向けて豆、まきますからね?」
にっこり笑顔でそう言うと
「さーて、オニ決めるぞ~!」
「じゃんけんかなー?じゃんけんだなー?」
なんて言いながらこちらへやってくる。
豆をぶつけられるのは嫌らしい。