第3章 怖い話
「じゃあ、まずは俺から………」
そう言って話始めたのは、ぐっち
「昔、心霊スポットが好きで、心霊スポットと言われる場所にたくさん行くカップルがいたんだって」
「へー!も、物好きなカップルだね」
「怖いからって茶々入れるの禁止だからな!」
ノヤさんに言われて
小さく はい と答えた
「いつも、ふたりは心霊スポットを訪れては写真を撮ってたんだけど、心霊写真を撮ることはできず、恐怖体験も、もちろんしたことがなかった。
そこで、ある日ふたりはビデオを持って、ある廃屋へ向かった。
そして、その帰り道、車で単独事故を起こして、ふたりとも死亡。」
「え?!それだけ?!」
「いや、違うんですよ。車内のものを調べていたら、ビデオがあったんです。そう、廃屋で撮った、ビデオが。警察はその映像を確認した。」
『はい、それでは今からこちらの廃屋へ入ります!』
『ここは、ザザッ のお……ザザッ』
『あははは!何ザザザッ はやザザッ』
「中の映像は、ノイズだらけ。事故の影響でデータが破損。ふたりが廃屋の中へ入ったところで映像は砂嵐になった。」
『ザザザッザザッザザザー &#@ザザッ ¥+△ザザッ』
「よく聞くと、砂嵐から何か声が聞こえてくる。その声が気になり、音量を上げる」
『ザザッザザザーザザッザザッザザザーザザッザザザー』
「すると、声は聞こえなくなり、ピタッと砂嵐から真っ黒な映像に切り替わった。次の瞬間、顔のようなものが画面に映って」
『カ゛エ゛サ゛ナ゛イ゛』
「女の声でそう言ったんだって」