第2章 見舞いに行こう!
しかし、それは部員ではなく
「たけちゃん!!」
「おはようございます。」
私と影山がたけちゃんに声をかけると
「おはようございます。影山くん、治ったんだね。良かった。」
「ご迷惑おかけして、すみませんでした。」
「いやいや。迷惑なんかじゃないよ。」
たけちゃんの笑顔に癒される
「実はね…………みんな、昨日から熱が出てて、インフルエンザって診断されたみたいなんだよね。」
「何で?!」
「みんなで俺の家来たからだろ」
「え?!行ったの?」
驚くたけちゃん
「はい。影山からメールがきて、心配して、みんなでお見舞いに…」
「メール?!してない!」
「着てたよ!ほら!!」
私はそのメールを見せた
「ごめん。あんまり覚えてないけど、それ多分、親に送ったつもりでいたやつ。」
「えーーー?!」
衝撃の事実
「しかもね、影山くんがなったのはインフルエンザのB型。みんながなってたのはA型で、型が違うから、伝染るよね。お見舞いに行けば、伝染るよね。」
「型が違う?!」
更に衝撃の事実。
「じゃあ、しばらくは、俺とコイツしかいないってことですか?」
「そうなるね」
あちゃー
「あのね、インフルエンザの子の家にお見舞いは今後、絶対禁止です。」
「はい。」
それから一週間ほど、私と影山で練習をした。