第44章 果て無き想い
「…ッ……三蔵…?」
「解ってて聞くのが一番タチ悪りぃんだよ…」
その声は既にさっきまでの声とは比べ物になら無いくらい甘いものだった。
「三蔵」
「なんだ」
「……」
「何だってんだ」
「……あのね…」
「さっさと話せ」
「三蔵で…満たしてくれる?」
その言葉を聞いた三蔵はどこかでプツリ…と理性の糸が切れた。ふわりと雅の体が宙に浮けばベッドにドサリと下ろされる。
「煽ってんじゃねえよ」
「だって…私だって……ずっと三蔵に触れたかった」
「聞こえなかったのか、それ以上煽るな…」
「三蔵?」
「押さえられなくなるぞ」
「……いいよ」
その言葉を合図に三蔵は噛みつく様に唇を重ねる。何度も角度を変えては舌を差し込み絡め取っては両頬を包み込む。逃げることもなく、金糸の髪に指を滑らせ、首に巻き付く雅。
「…ン……待ってさんぞ…」
「待たん」
「だって…ンン…!」
雅の言い分も聞かずに三蔵はキスを繰り返す。ふと離れ、首筋に移ったときだ。
「ほんと…待って」
「うるせぇ」
「だって…シャワーもまだ…」
「構わん。どうせ汗かくんだ。」
「そう言う問題じゃ…」
「もう黙れ…」
そう言うと胸元に手を伸ばし、突起を指で転がす。小さくも柔らかい膨らみを手に納め、ゆっくりと揉み解し、その突起を口に含む。
「ァッ…!さんぞ…ぉ」
「待てと言うわりには欲しそうな反応だが?」
「だって…ンァ」
「俺は言ったからな?そんなに煽るなと…」
「…ンァア…ハァハァ…」