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凜恋心【最遊記】

第38章 神と煩悩の狭間


大丈夫といっているかのようにジープの姿に変身した白竜の上に乗り、毛布を出すとくるっと体に巻き付けた。

「一人の野宿……か…どれくらいぶりだろうな……」

そう呟く言葉は白竜しか聞いていなかった…
連れていかれた一行も三蔵とその他の三人、といわんばかりに部屋を分けられた。

「はぁぁ…屋根があるところで寝られるってのはいいんだけどよ?」
「雅……大丈夫かな…」
「敷地内に入れさせて貰えてるだけでもよしとするべきなんでしょうか…」
「こんなんだったら皆で野宿のがよっぽどよかったじゃん…」
「今更、ですよ、悟空」
「風邪、引いたりしなきゃいいんだけど……」
「てか、このまま三蔵が黙ってれんのか?」

そっと悟空が襖を開けると二人係で廊下に正座し、見張り番といわんばかりの坊主が居るのを見た。

「なぁ…三蔵出れなくねぇかな…」
「は?」
「見張りが二人もいる……」

そういわれた時に八戒と悟浄ははぁっとため息をついた。しかしながらもそれぞれが各々の場所で眠りに付き、漆黒の空には金色に光る月がじっと見下ろしている時だ。

ガサ……ガサ……

雅の眠るジープに近付く不穏な影…ギシリと乗り掛かると息を荒げた男二人が雅を押さえ込んだ。

「…!!!」
「大人しくしてたらすぐ終わるよ…」
「ずっと女なんていなかったからな……」
「ンンーー!!」
「大人しくしろって!!」

しかし白竜も身動きが取れない。放り投げれば雅まで落とすことになる。

「……!!ハァ…白竜!落として!」
「キュキュ…」
「いいから…!!」

その言葉でぽいっと三人は車外にいともあっさり放り投げられる。

「いって……!この……」

しかし坊主二人にすぐ捕まった雅。手を捕まれ、口は手で覆われ、一人ずつ、といわんばかりに一人が押さえ、もう一人が上に跨がる。
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