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凜恋心【最遊記】

第38章 神と煩悩の狭間


翌朝、八戒も悟浄も動けるようになっていた。

「雅、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ!」
「……の割には、少し足がもつれてますが…」
「はは、大丈夫!」

そう話していた。しかし、その理由を三蔵から聞いていた八戒は心配そうに顔を覗き込む。

「三蔵から聞いているんです。しんどいなら言ってくださいね?」
「んー、解った…」
「じゃぁ、悟空?買い出しいきますよ?」
「解った!!」

そう言って八戒は悟空をつれて買い出しに行く。戻り次第出発をするからと三蔵に言われていた。身支度を整える、と雅は揃っている部屋を後にする。残ったのは悟浄と三蔵の二人だった。

「……おい」
「ん?」
「…体はもういいのか」
「おんや、三蔵が珍しい…」
「…ッチ…もう聞かん」
「十分回復した。」
「だろうな」
「……悪かったな…」
「なにがだ。」
「いや…その」
「いっておくが、雅が貴様にしたのは治療行為以外の何物でもねえからな…」
「解ってるって…」
「だったら無駄なことなんざ言ってんじゃねえよ」
「……わり」

そう話していた。一時間、一時間半とした頃、八戒と悟空も戻ってきて荷物を詰め込むと出発していったのだった。
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