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凜恋心【最遊記】

第37章 予期せぬ治療


それから翌日の朝、悟浄以外に三蔵と喧嘩していた事実を知られぬまま、宿をたった一行。街を出て二日経った頃だった。

「くしゅ…」
「なんだぁ?八戒風邪か?」
「解りませんが…何だか調子がでないんですよね…」
「解んねえじゃなくて、それは単に風邪引いたんだろうが…」
「そう…なんでしょうか…くしゅ…」
「あぁあ、次の街か村までどのくらい?」
「結構近いはず…なんですが…」

そう言いながらも頑張って運転していく八戒。少ししたところで休憩を取っていた。

「あぁあ……どうするな…」
「チッ…おい、こっち座れ」

そういい八戒を助手席にのせた三蔵は自身が運転席に乗りこんだ。

「え…三蔵運転できるの?」
「何とかなるだろ」
「ちょ…っ!!え?」
「行くぞ」

そういってアクセルを踏む。荒っぽいながらも何とか次の街が見えてきた。そのまま乗り込み、宿屋に向かう。

「さてと…八戒も寝かせて……今回は一部屋ずつ取れたからゆっくりと出来るよね…」
「すみません…急かしてしまって…」
「なにか出来ることある?」
「大丈夫です。ここの宿のお嬢さんも優しい方で、薬ももらったので…」
「そっか……私隣の部屋に居るからね?」
「ありがとうございます。」
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