第34章 目眩く愛、徒然
「なんでそう言う事になったのかは解らねえが…どうするんだ?」
「…え…三蔵……?」
「するのか?しねえのか?」
無防備にも横になった三蔵はにっと笑いながらもくいっと指で呼びつけるかのように挑発する。それに加えて、自分からはしないと言わんばかりに手を出さずにいた。
「…ッッ…でも…」
「たく…」
ぐいっと後ろ首に手を回し、引き寄せると唇を重ねた三蔵。珍しくも雅が上位だった。ゆっくり離れると少し開いた唇から言葉が紡ぎ出される。
「きっかけは作ってやったぞ?……後は好きにしろ」
「…さん……ぞ…」
「気持ち良くしてくれるんだろ?」
「……ん」
そう一言残すと雅は自分から唇を重ねる。ゆっくりと離れると三蔵のグローブを外した。
「あの…三蔵…」
「なんだ…」
「……服…脱いで?」
「脱がしてくれるんじゃねえのか?」
「……それは…」
「クス…」
小さく口角を上げると三蔵は言われるがままアンダーシャツを脱ぐ。きれいに整った肉体は相変わらずだった。そのまま首に巻き付くと雅はゆっくりと、不器用ながらも首筋にキスを落とす。
「ンァ…」
小さく漏れる三蔵の吐息にドキッとしながらも雅はゆっくりと手を這わせ、胸元の小さい突起を捉えると、指の腹で転がしていた。そのまま口に含むと舌先でペロリと舐める。
「…お…ぃ…ン」
「…三蔵?」
「……ッ…雅も服脱げ…」
そう言われながらも一旦離れ、自分で脱ぐ様に促す三蔵。見られながらも脱ぐのがとても恥ずかしくなっているものの一枚ずつ脱いでいった。
再度胸元の突起を舐め、指は腹部を撫で上げる。その度に三蔵の体は思いの外ピクリと反応を返していた。
「…三蔵…気持ちぃ?」
「…ック…あ…ぁ」
その時、雅は太ももに当たる硬くなったものに気付いた。その一物にパンツ越しに触れると一気に三蔵の反応はさっきまでとは別物にビクリと震えた。