第33章 悟浄の個別教室
「ッ…気にするな」
「……」
「言ったろ?好きな女相手だとテクなんて無くてもゾクゾクするって…」
「…ッその…まだ好きで…いてくれるの」
「あったり前だろ…」
「私…どうしたらいい?」
「三蔵の事想ってずーっと笑ってろよ。」
「じゃなくて…今の悟浄……」
「あー、気にしなくていい…これが俺の彼女だったり、三蔵の女じゃなかったら朝まで付き合って貰うとこだけど?」
「悟浄……」
名前を小さく呼ぶと雅はコツンと悟浄の胸元に凭れた。
「私、悟浄の事好きだよ…」
「だぁから、そう言う事無防備に口にするなって…他の男なら勘違いしちゃうから…」
「……でも、本当の事だよ…」
「八戒たちと同じ、だろ?」
そういうと悟浄は上から見下ろしながらも小さく笑って続けた。
「俺のは女として好きだから…忘れないでおいて?もし三蔵と別れるなんてなったら俺はその隙つくからな?」
「悟浄…」
「今夜の授業料、本来ならくっそ高いけど…まぁ雅ならタダでいい……ッ」
そういう悟浄の上着を引き、頬に唇を寄せた雅。すぐに離れたものの真っ赤になりながら話し出した。
「ごめんね…これじゃ足りないよね…でも私…」
「…十分だ」
「ありがと……ごめんね?変なこと聞いちゃって…」
「いんや?…それより部屋、戻るか?」
「ん、悟浄も戻る?」
「俺たばこ一本吸ってからいくわ。」
そういって雅を見送った悟浄。ずるっとその場に座り込むと、クシャリと前髪を掻き上げながらクツクツと喉をならした。
「この天下の悟浄サマが…子供だましみたいなキスで勃つとは…マジで勘弁……」
そっと膨れ上がるそれに手が微かに触れるだけでピクリと反応する体があった。
「クッソ……だっせぇな……あのまま居たら…マジで危なかったっつうの……」
そう呟きながらたばこをふかし上げていたのだった。
「今夜、どうすっかなぁ……ひっさし振りにめちゃくちゃヤリてえわ…あーーでも雅以上の女……いねえわな…」
そんなことを考えていたのだった。
その頃、部屋に戻った雅は色々と聞かれていたものの三蔵と一緒に部屋に戻っていった。